Staff interview #32 塚本 美咲季 / Misaki Tsukamoto

先生が「どんなことを実現したいのか」を問い続けた

私は『スタディサプリ』『スタディサプリforTEACHERS』のプロダクトマネジャーとして、プロダクトのコンセプト設定から機能の定義、開発工程のマネジメント、品質チェック、プロダクトの活用推進施策立案に携わっています。

 

実は入社前から「営業を経験した後、プロダクトを創ることに携わりたい」と採用面接でも話していたんです。新卒でリクルートマーケティングパートナーズに入社してすぐ、『スタディサプリ』の営業として、高校を対象に『スタディサプリ』を教材として導入・活用してもらう活動に従事しました。結果、1年目で新人賞(※1)、3年目には準MVP(※2)に選んでいただきました。(※1・※2ともにリクルートマーケティングパートナーズでの受賞)

営業として心がけていたことは、ひたすら「先生が実現したいこと」に向き合い、一緒に考えるということです。

 

先生はとにかく忙しいんです。けれど忙しい中でも、個々の学力をさらに伸ばしたり、生徒が自分の進路の可能性に気付けたりするような取り組みをもっとしたいと日々考えていることを知りました。「どんなことを実現したくて、先生を目指されたのですか」という対話を重ね、想いを共有し、実現へのお手伝いをすることを目指してきました。

 

また、この営業活動の中で、日々のデータを活用した「システム」の価値を再認識しました。学校現場では、色々な場面で紙が使われるなど、アナログの文化が根強いのですが、『スタディサプリ』を使ってくれた生徒の学習状況のレポートを先生にデータで報告したところ、「生徒の学習状況が一目瞭然で、改めてシステムのすごさを実感しました」と感謝のメールが返ってきたんです。

 

その後、学習管理システムの第一弾をリリースしたときには、先生が感動してくださって、「これは革命です!」とまで言っていただけて。もっと先生方に喜んでもらえるプロダクトを創りたい、という想いが強くなっていきました。

そして、入社から3年後の2017年にプロダクトマネジメントG(Quipper)へ異動希望を出しました。

「私より得意とする人がたくさんいる」自分の役割を見つめ直す

しかし、異動してすぐに壁に突き当たりました。開発チームで話されている用語がわからない。システムの構造もわからない。そして、チームメンバーには、自分が当たり前として話す営業用語が伝わりませんでした。「前提」の共有に時間を要する状態で、プロダクトマネジャーとして何をすればいいのかを模索する日々が続きました。

 

最初は、上流から下流まで全部できるようにならなくては!と思っていました。しかし意気込むだけで前に進まず、あるとき上司から「1人でやろうとするな」と言われ、「責任感」をはき違えていたことに気付いたんです。私の責任はお客様の役に立つアウトプットを出すことで、その目標達成のために、私より他のメンバーがやったほうがいいことがたくさんあると思い至り、「このテーマは誰の力を借りればいいのか」という発想に切り替えました。その中で、私はビジョンを掲げ、チームに伝える。どう形にするか、を見つけることが自分の役割だと認識したんです。

 

そこでチームで設けたのが、メンバー全員での「ビジョンミーティング」です。丸1日使って「先生は何を求めているのか」「マーケットはどう変わっているのか」「我々は何をすべきなのか」についてディスカッションし、目指すゴールを定期的に共有しました。

もともと開発チームには、教育への思い入れが強いメンバーが集まっています。「それをしたいなら、こちらのほうがいい」などの提案も出て、新たな気付きを得られる場となりました。

「なぜやるのか」に納得できるように

ビジョンを掲げて共有するほかに開発チームと教育現場(=営業現場)をつなぐ取組みにも乗り出しました。

私はプロダクトマネジャーになってからもよく学校を訪問しています。そこで先生たちの要望を吸い上げて開発チーム内で「こういう機能はどうか」と話し合うのですが、具体的なイメージがわかず議論が進まなくなることもあったんです。

先生の行動をもっとチームで捉えないといけないと痛感して、「先生に1日密着」を企画しました。先生に1日張り付いて、どんなことをしているのかを見学するというものです。

チームメンバーからは「ぜひ行きたい」と賛同してもらえ、先生も「よりよいシステムができるのなら」と快諾いただけました。1回あたり3人、計5回の「先生密着」が実現し、

朝から夜まで先生の後を追い、1日の行動それぞれにある背景のヒアリングも行いました。新たな発見もあり、とても充実したものになりました。

 

また、営業部門ミーティングやイベントへの参加等、開発チームと営業が対話する機会も増やしました。こうして、学校×営業×開発チームをつなぐことで、お互いの背景への理解が深まると、ビジョンミーティングの質も上がりました。各々のメンバーが全体像を踏まえた上で、自分の役割を意識するようになったんです。

各部門が個々に動いていても限界があります。各部門が交わることで化学反応を起こせば、もっともっとできることがあると思っています。それができればスピードもクオリティも向上し、何より皆の納得感が高まるはずです。まだまだ発展途上でやりたいことも多い中で、「なぜいま自分はこれをやるのか」が腹落ちすることが大切だと思います。

常に「没頭している」自分でありたい

私は「ことに向き合う」という言葉が好きなんです。プロダクトマネジャーという立場で「モノ」を扱ってはいますが、見つめているのは「先生が実現したいこと」です。

チーム全体で「先生が実現したいことは何なのか」を考え続けることが、アウトプットの価値を最大化させるための最良の手段です。そうして生まれたプロダクトが活用されることで、結果として事業の成長につながると考えています。そのために、今後も「効果が見える・上がる」プロダクトにこだわっていきたいです。

 

2020年には、教育改革が控えています。どんなことが起こるか、教育現場のみならず誰も予測できていないのが実情ですが、そんな五里霧中のような状況だからこそ、部門を越えたメンバーたちと一緒に真正面から現場に向き合って、課題の一つ一つに挑み続けていきたいですね。

 

プロダクトマネジャーになって2年で、この先自分自身のキャリアをどう歩んでいくか正直なところまだ考えていません。ただ、常に何かにハマっている、没頭しているという感覚は今後も大事にしていきたいと思っています。




2019/5/10

※記事中で紹介した事業(名称や内容含む)や人物及び肩書については取材当時のものであり、現時点で異なる可能性がございます。

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